むし歯とはミュータンスと呼ばれる細菌が産生する酸によって歯が溶かされ、穴が開いた状態「う蝕」
またはそのような状態になっている個々の歯を指して「むし歯」と呼んでいます。
歯周病と同じように感染症として位置付けられており、初期の段階では自覚症状がないため
自分では気付かないことが多いのが特徴です。

こんな症状があったらむし歯の前兆です。早めにご来院ください。
むし歯は、進行度合いによってC1~C4に分類されます。

C1
歯の一番外側のエナメル質が侵された状態。
C2
むし歯が象牙質まで達し、穴があいている状態。
C3
歯髄まで侵され、大きな穴があいた状態。
C4
歯肉から上の部分(歯冠 )はほとんどなくなり、根(歯根)だけが残された状態。C3・C4の段階になると,歯根の先の炎症を起こした部分に膿がたまります。
ときには、この膿の中の細菌や毒素が、血液などに感染し、血管をとおって全身に運ばれ、関節炎やリュウマチ性疾患、腎炎、心臓病、血液疾患、皮膚病などの病気を引き起こします。
最悪の場合、敗血症を併発し、死亡することがあります。たかがむし歯1本と侮ってはいけません。
むし歯になっても早めに適切な治療を受け、早期発見、早期治療を心がけてください。
歯を磨いても、なぜむし歯になってしまうのでしょう。
人によっては、まったく磨いていないのに「むし歯は一本もないよ。」という人もいます。
むし歯菌が、生後10ヶ月~31ヶ月くらいの間に、保護者(主に母親)から感染するのが原因です。
保護者の口の中に、大量のミュータンス菌がいると、より効率良く感染していきます。
その時、砂糖をたくさん摂った場合、更にミュータンス菌は、より大量に歯面に定着していきます。
いったん口の中に大量のミュータンス菌が感染すると、歯磨きをしたくらいでは、菌量を減らす事は出来ません。
ミュータンス菌の表面には螺旋状の突起物があり、それが歯の表面にねじ込むようにして、歯に張り付いてしまう為です。
ミュータンス菌などの細菌が集合体を作り、歯の表面に形成された膜を、バイオフィルムといいます。

むし歯の原因はわかっていますから、この4条件を解消することがそのまま予防につながります。
歯垢は毎日の正しいブラッシングで取り除き、セルフケアではとれない部分は歯科医院で取り除きます。
あとはあなたが、毎日の生活の中でこれら4つのリスクを減らす努力をしていけば、
むし歯の引き金が絶たれ、良い結果に結びつくでしょう。
むし歯ができる原因を知り、予防を心がけることが大切です。
あなたの少しの努力でいつまでも健康な歯を守ることができます。